書籍:デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則/トム デマルコ著
- 作者: トムデマルコ,Tom DeMarco,伊豆原弓
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 1999/03/19
- メディア: 単行本
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プロジェクトマネジメントにおける101個の法則を、物語を展開させながらわかりやすく解説した1冊。
この手の本は、殆ど読んだことが無かったので、新鮮で、かなり楽しめた。
図書館で借りたんだけど、相当読み込まれてた。名著なんだなぁ。
101の法則は、下記のブログに書かれているので、一覧するのに便利です。
http://anond.hatelabo.jp/20090725154202
多数の教訓は、ヒントや勇気付けには有効だろう。
結局のところ、特効薬は無く、活かせるかどうかは、
問題解決ができるかどうかは、その時々の判断と行動次第
ということだけが真実だろう。
一番共感した、というか、読んでショックだったのは、これ。
「病んだ政治を下から治療することはできない。」
や、やっぱり? みたいな。
まぁ、ケースバイケースということで、日々の仕事と生活に邁進しよう。
●印象的なフレーズや法則
p.57
リーダーシップの本質は心にあるの。
頭でっかちの『リーダー』でも指揮はとれるけど、人はついてこない。
p.58
なにか全員に共通するビジョンがあるはずよ。
その共通のビジョンが、チームの団結を強めるってわけ。
それが魂だと思う。
p.107
あなたはすでにモデルをお持ちですが、
それはまだ自分の中にしかないのです。
非常に奥深いところにありますから、見たいと思っても
見えないのです。それを表に出してやりましょう。
あなたの『感覚』をモデルという形で再現してみましょう。
p.168
好きじゃない人間を説得することなどできない。
↓
p.182
法則:
相手を好きになり、気遣わなければ、人に違うことをさせる
ことはできない。相手を変えるには、相手の考えていることと
その理由を理解し、尊重しなければならない。
p.200
法則:
おそるべき推測:プレッシャーや残業を使うほんとうの理由は、
プロジェクトが失敗したときにごまかすためかもしれない。
p.216
法則:
あいまいな仕様書
・仕様書があいまいなのは、システムの利害関係者の間で
対立が解決されていないしるしである。
・入出力の完全なリストのない仕様書は、見込みなしである。
使用を明確にする最初の一歩にもならない。
・仕様書がお粗末だとはだれも言わない。
自分のほうが悪いのだと思い込みがちである。
p.179/p.285
たしかに、真ん中へんにも簡単なバグはある。
そのモジュールの内部だけのやつだ。
だが、そいつらは調べれば簡単にわかる。
ほんとに時間がかかるバグは、そのモジュールと
その他の部分のインターフェースにからむやつだ。
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- -
バグはモジュールの真ん中にあるんじゃなくて、
モジュールの端にあるんだ。
p.259
おそるべき推察:
無茶なスケジュールを達成するように決められたプロジェクトは、
妥当なスケジュールで開始されたプロジェクトに比べ、完成までに
時間がかかると思われる。
p.287
法則:
病んだ政治を下から治療することはできない。